新鍼灸法での臨床鍼灸学生の方へ
我々が開発してきた新鍼灸法では、従来の鍼灸法理論の枠から大きく離れた未知の領域の検査から、多くの臨床上重大な問題を数々発見し、その検査法を基軸とした鍼灸理論を構築してきました。それは従来の病院医療、鍼灸学が全く知られていない生体現象で、多くの疾患に共通する臨床上きわめて重大な問題です。
代表的なものには、X線、MRI等の画像診断で検出不能な微細骨折や感染症があります。この2種の問題は多くの疾患に共通しており、多くの病態に深くかかわっています。感染症については病院医療でも身体の各部位にわたる感染では血液検査でも検出難しいもので、これらが検出できれば未知の疾患の病態、原因を的確に理解することができて、多くの疾患を改善することが可能になります。
病院医療においても、従来の鍼灸臨床においても、これらの分野の存在を欠くことで表層的、一面的診断に成らざるを得ないのです。 これらの現象の見落としから、従来の鍼灸法による検査、治療効果の不鮮明さが生まれています。多疾患が原因不明とされ、画期的治療効果も期待できません。そして予後の判断もきわめて難しいことになります。