7.鍼灸は東洋医学と呼べるのか?鍼灸学生の方へ
西洋医学に対しての東洋医学として、特有の治療医学理論を有するという医学と鍼灸師の大勢は言います。病院医療である西洋医学が多くの疾患にじゅうぶんな効果を上げられていないことは常識であるのにもかかわらず、そのなかで肩こり、腰痛、関節疾患で鎮痛効果を上げているだけで、他の不定愁訴にも効果が不明瞭な治療である鍼灸がなぜ西洋医学と対比できる東洋医学を標榜できるのだろうか?
現に全国の都市に林立する病院の間に細々と存在しているのが鍼灸院です。多くの疾患が病院で解決できない現状にあってもさらに鍼灸界には患者が来ません、鍼灸需要の喚起などと言っていますが、患者がちまたに溢れ、治るところを必死に探しているです。 鍼灸は昨日今日、日本に定着したのではありません。長い歴史を背景とする鍼灸院に患者が来ない。これは国民が鍼灸、あるいは東洋医学は治らないということを認識しているのです。そのことに気づいていない、あるいは気づきたくないのは鍼灸界だけです。情熱ある鍼灸師出でよ!